図形の選択

 図形の移動や複製、或いは、その他各種の処理に際して、その選択作業が必要です。 ところで選択って何でしょう。

 作図ツールを使って、1つの図形が出来上がったとき、その図形は「選択」された状態です。 他の図形と共存していても、作業者が見間違えないように目立たせてあります。 例えば、長方形なら下図のように四隅と四辺の中央に小さな正方形を同伴します。

 この8つの小さな正方形は、「サイズ変更」の場合の「選択ハンドル」です。 四辺中央の選択ハンドルをドラッグすれば、掴んだ線のサイズを変えることなく、その線と垂直の方向へ図形を拡縮します。 四隅のハンドルをドラッグすれば、「その対角」と「ドラッグ先の点」で形成される長方形に変わります。 この辺は、皆さんも良くご存知のことと思います。

 選択の話に戻しましょう。 選択された状態では、ソフトは今から何らかの処理をする場合の対象として準備します。その処理作業に応じて、選択対象は単一の図形の場合もあれば、複数個必要な場合のあります。 ここでは、選択する方法を説明しておきます。

1. クリックによる選択

 図形のあるところへマウスポインタを置くと、四方矢印のカーソルに変わります。 これを確認して未選択状態の図形をクリックすれば、必ず図形が1つだけ選択されます。それまでに選択済みの図形は選択状態から解除されます。 直前まで選択されていた図形をクリックする場合は、複数の図形が選択されている場合も含めて選択状態は変わりません。

 図形選択型のカーソルの状態のまま(選択対象が無い状態で)クリックすると、選択状態の図形はなくなります。 要するに、作図モードでクリックすれば、選択状態の図形の数は、1又は0個になります。 複製品を重ね合わせた場合のように、一方を取り除かないと他方が選択できない場合があります。(「順序」の項で説明の予定)

2. ドラッグによる選択
 ドラッグ作業で、一網打尽的に沢山の図形を同時選択できます。 選択対象の図形が無い(カーソルがとなる)場所から選択したい図形群のある場所へ向けてドラッグします。 下図上段のように選択枠(青い点線の長方形)を形成した場所でマウスボタンを開放します。

 結果としては、選択枠の一部でも引っかかった図形は全部選択されて、下段のような選択状態になります。 この作業の前に選択されていたものが必要なら、改めて枠が掛かるようにします。

 ところで、選択枠に引っかかるかどうかの判定対象は、対象とする図形の選択ハンドルで囲まれた長方形全体の領域です。直線の場合は、その直線を対角線とする長方形全体が領域で、点の場合も、長方形の領域を持っています。

 尚、ドラッグ選択で新規の図形が1つも選択されない(網にかからない)場合、直前に選択されていた図形は選択解除されません。

3. ctrl+クリックによる選択

 作業はctrlキーを押した状態でクリックします。 未選択状態の図形にカーソルをポイントして、四方矢印に変わったらctrl+クリックします。それまで選択されていた図形群に、図形が1つ追加されます。

 同じ作業を、既に選択済みの図形に対して実施します。 処理対象の図形が、選択図形群から開放されます。選択個数を減らすことになります。

 上記のように、1クリックに付き1個ずつですが添削できるので、ドラッグ選択で大雑把に選択しておき、このctrl+クリックで添削すれば、効率よい作業ができます。
 この作業で、もし、添削するべき図形が無い(カーソル形状がのままの)場合は、それまで選択済みの全図形が選択解除になるので要注意です。

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